2018年5月23日水曜日

君島キッキングコーチによるセッション

君島良夫、この名前に聞き覚えはないだろうか?

かつてはNTTコミュニケーションズシャイニングアークスの10番として活躍をし、新たな挑戦を求めてオーストラリアに留学しプレー、そして帰国後は先シーズンに初トップリーグ昇格を果たした日野レッドドルフィンズに所属してその選手生活を終えたトッププレーヤーだ。

そんな君島さんは現在、Japan Elite Kickingを設立。そして、日本ラグビー界で初のプロキッキングコーチとして大阪体育大学ラグビー部でもそのお力を借りして「世界基準のキックスキル」をコーチングして頂いている。試合ではトライ後のコンバージョンキックで得られる2点、そしてペナルティキックとドロップゴールで得られる3点が非常に重要な意味を持ち、これらでチームに勝利をもたらす事さえ珍しくない。

大阪体育大学ラグビー部では昨シーズンより君島さんをキッキングコーチとして1ヶ月に1回のペースで招聘して、キッキングスキルの向上に取り組んで来た。井上HCや選手達もその効果を実感しており、昨年のAリーグ昇格もこのキッキングスキル無くしては勝ち得なかったと言わせるほどだ。

得点に絡むキッキングだけでは無く、プレー中に状況に応じて使い分ける複数の種類にもなる戦略的なキックの使い方やそのスキルもコーチングして頂いている。ラグビーというスポーツを根本的に考えた時に、“陣地取りゲーム”という意味合いが非常に強い事を感じる。

チームが自分達が守るべきトライラインが自分達の背中に近ければ近いほど、精神的なプレッシャーが掛かる。逆を言えば、前進して相手のトライラインが近ければ近いほど相手にも精神的なプレッシャーが掛ける事が出来るという事だ。

ラグビーはボールを前に投げる事はルール上、出来ない(スローフォワードの反則→相手ボールスクラムで再開)。ただし、ルール上では唯一キックのみが前にボールを出す事が出来るプレーなのだ。ただし、不用意なキックは相手に簡単にボールを渡してしまいチームを危険にさらすことさえある。なので、正確かつ有効的なキックを蹴る必要がある。

力強いヘラクレス軍団にさらに正確無比なキックが加われば、さらにFWが敵チームのトライライン近くで大暴れすることが出来る。その光景が今シーズンの関西大学ラグビーAリーグで見れる事を期待したい。

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